革製ペストマスクを作ってみた。

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Plague Doctor Mask – ペストマスクとは

Plague Doctor Mask、ペスト医者、ペストマスク、ペスト仮面、鳥面……呼び方はいろいろ。

元々は黒死病(ペスト)が流行した中世ヨーロッパで、ペストを専門にみる「ペスト医者」が着用していたもの。
専門といっても治療法は確立しておらず、民間療法に近いものだったようです。
ペスト医者はカラスのようなマスクにつばの広い帽子、全身を覆う黒いガウンに手袋をつけ、できるだけ外気に触れないような格好をしていました。
マスクのクチバシ状の部分には、藁や香りの強いハーブ類が詰められています。
これらはフィルターとして機能し、瘴気(悪性の気)から医者を守るとされていたようです。

外気に触れない衣装に、香りの強いハーブを詰めたマスク。ペストは空気感染の類と考えられていたようだけど、この異形のマスクデザインは悪魔除けのような意味合いもあったのでしょうか。病床にこんな医者が来たら、それこそ悪魔だと思われそうだけれど。

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シルクハット+ペストマスク、ロング(ミドル)コートに鞄。この日は雨だったためステッキを傘に持ち替えた。近現代的ペスト医者。

製作記

材料

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まずは東急ハンズやセリアなどで材料を買う。

下に敷いてあるのがメインの革端切れ、525円。
右にあるグレーの丸いのは塩ビパイプの掃除口。一個170円ぐらい。マスクの目部分になります。
その他いろいろ買ったが、結局使わなかったものもあります。

カタチをつくる

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クチバシはボール紙

まずは紙粘土とボール紙で大まかな形を作ってイメージを固めていきます。

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好みの形になったら、紙粘土を元に型紙をおこし、革を切る。

革裁ち包丁など使わなくても、カッターで十分切れます。

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切った革。

厚みがあって堅いようなら、くしゃくしゃと手で揉んでやると整形しやすくなります。

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塩ビをはめてみる。

フリーハンドの千枚通しで穴をあけた結果、糸が通らない上に位置が悪く、革がずたずたになってしまいました。
知識と計画性のなさがよく現れております。

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あててみる。

フィット感をチェックしようと思ったけど、ベルトもなにもないのでむなしい結果に終わった図。

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千枚通しの穴を裁ち落とし、革紐で固定。

革紐を通す穴はカッターでひたすら切りました。
ペラペラの紙で型紙を作ったため、厚みのある革では多少なりズレが生じてきます。
現物合わせで削りながら進めていきます。

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顎下にも革を貼って、ほぼ完成(顎下はとても見せられない惨状なので割愛)。
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目の塩ビパイプを塗装。アップにすると作りの雑さがよくわかりますね。

紙やすりで表面を荒らし、サーフェイサーという下地材で下地を作ります。
その上からスプレーで黒を塗り、タミヤのエナメル塗料XF-6 コッパーをティッシュにつけてポンポン叩くと金属感が出ます。
こういった金属風の塗装は、プラモデル関係の本やサイトをみると色々載っているので参照されたし。
塩ビパイプの裏には黒いタイツの切れ端を張り、外から目が見えないようにしました。
中からは意外と見えるし、視界も広い。ついでに通気性も確保できてよかった。
おでこパーツとクチバシ側の固定がうまくいかず、ボンドでくっつけた結果、少々見栄えが悪くなった。
革紐を使ってもよかったけれど、全体的なバランスが悪くなるので諦めました。

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固定ベルトは3点式。

セリアで購入したバッグ用持ち手の金具を使用しています。

完成

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大学の学園祭にて着用。去年制作したダンボーと一緒に。

ペスト医者のローブもいいけれど、シャツに合わせると一気にスチームパンクなオーラが出るね。

白手袋、白シャツ、黒チノパン、黒ベストに黒ネクタイ。まるでおくりびとである。
(ペスト医者の役割的にはあながち間違いではない)

持っているステッキはマジック用のアピアリングケーン。
手のひらに収まるほどに縮められ、ストッパーを外すと一瞬で伸びる。
カバンは普段画材入れとして使っている木製のもの。

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学ラン+竹刀

ペスト番長である。

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日本的ペスト医者。

これはこれでさすらいのやぶ医者っぽくて良いかんじ。

まとめ

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仄暗いところにいると恐怖でしかない。

学祭でこの格好をして歩き回ったのだけど、子供は目が合った瞬間にギャン泣きする。もれなく全員。
悲しいけどこんな格好だものね、仕方ないね。

こうしたマスクは革さえ安く手に入れば、かなりお安く作れるのでおすすめです。
最初にイメージ画とか設計図とか起こせばもっと複雑なものもできるよ。